大学入学共通テスト前、
ある高3生が早い時間帯から塾に来て
いつも通り勉強していました。
校舎が開く14時からです。
そして、閉館の22時まで
過去問演習をしていたのです。
この生徒に申し訳ないのですが、
正直に言ってしまうと
去年の姿とはまるで別人。
テスト前などは授業後に塾に残り、
閉館まで自習をすることもありましたが、
普段は決まった時間に来て、
時間通りに帰宅していました。
自習中も眠そうにする姿を
時に見せることもありましたし、
表情としても余裕があるという様子でした。
しかし今はこちらが声をかけるのを
躊躇ってしまうほど集中しています。
夕飯を食べることもなく、
夜まで黙々と勉強する姿に
声をかけました。
「そんなに続けて大丈夫?」と。
この生徒、今月1ヶ月は
秦野英語塾の生徒の中で
おそらく誰よりも勉強していたと思います。
しかし、それでも
本人は満足していないのです。
勉強はすればするほど、
知らないことが出てきます。
勉強はすればするほど、
自分の足りないところが見えてきます。
この生徒は、そういうことを自覚して
勉強をしているのです。
高校2年生のみなさん。
いよいよ3年生となります。
少しずつではありますが、
表情が変わってきている人が、
現れ始めていると思います。
この高3生の後ろ姿を見て
別人のような表情を見せる生徒が
現れることを期待しています。