塾の授業は学校の授業とは異なります。
「学校とは異なる」ために勘違いをしてしまい、
授業延長をしてしまう講師がいるのです。
入試分析や教材研究…
塾の講師は好きですよね。
例に漏れず、私も大好きです。
そして生徒との会話が大好きな講師も多いかと。
これら全て素晴らしいことですし、
本当に必要なことだと思います。
しかし、その思いが強すぎる…
それはどうかと思うのです。
まず大前提として、
我々が行っているのは教育サービスです。
公教育ではないのです。
あくまでもサービス業になるのです。
サービス業ならば時間は厳守して当然。
時間が決められていて、生徒はその時間内で
教育というサービスを受けに来ているのです。
それを予め断りもなく破ってしまうのは
非常におかしなことだと私は考えます。
授業を無料で延長してあげているのだから、
むしろ反対に感謝をしてほしいくらい…
それは傲慢な考えではないでしょうか?
「区切りが悪いから後10分延長!」
初めてなら「いいですよ」
そのように言ってくれるかもしれません。
しかし、授業の度に毎回10分延長していたら、
「60分でうまくまとめろ!」と思ってしまう。
しかも、そういう講師ほど、
授業の前半で雑談をしてしまっていたりする…。
丁寧に時間をかけるからよい授業?
品質を良くするための時間をかける授業?、
それこそ自分よがりで生徒の都合を無視している。
生徒は「60分」だから、
その塾を選んだのかもしれないのです。
授業時間が「○○時まで」と決まっているから、
親御さんは送迎のために15分前に家を出て、
車を止めて、授業が終わるのを待っている。
我々が決めた時間に合わせて
動いてくれているのです。
それを毎回のようにこちらの都合で
変えられてしまうのであれば
本当に不満が溜まります。
人の時間を奪う権利は私にはありません。
理解してもらうために、延長してでも教えたい…
そのような言い分はあるかもしれません。
しかしそれは生徒、保護者には関係ない。
決められた時間でやりくりするのが
プロとして求められている授業なのです。
よって私は授業延長を絶対にしないのです。